英検最新情報(準2級編)

昨日おこなわれた英検を受験した生徒たちからLINEが届いています。

満足な解答ができなかった子はたいていこんな風にスタンプで結果報告。

   

えーい、泣きたいのはこっちだわ!

と愚痴りつつ、本文を読む。

どうやらライティングでてこずったらしい。

準2級で出たのが Do you think parents should let their children play video games? (親は子供たちにTVゲームをさせるべきと思いますか?)

うーん、TVゲームの良しあしを問う作文は何度か授業で行ってきた。 だが、主語が親であるパターンはやっていない。両親の視点からゲームの是非を論ぜねばならない。

 

まずは肯定派意見

今の子供たちは勉強やほかの活動に多くの時間を費やしている。 だから親は子供がリラックスできる時間を与えるべきだ。TVゲームはその選択肢の一つになりうる。

Children now spend a lot of their time studying and doing other activities.  So their parents should give them some time to relax. Playing video games can be one of the good options.

 

続いて否定派意見

TVゲームは子供たちに対し、精神的肉体的に害を与えると多くの研究者が指摘している。従って両親は子供に対しゲームをやらせるべきではない。かわりにほかのリラックス方法を考えてやるべきだ。

Many researchers point out that playing video games can give damage to children both physically and mentally.

So I don’t think parents should let their children play videogames. Instead, parents should think of other ways for their children to relax themselves.

 

もちろんこれだけでは規定語数に達しません。 決められた定型句を最初と最後につけて、さらに不足するならば具体例や抽象表現を足してゆく。 この辺のテクニックは嫌というほど子供たちにやらせていたので苦労はしなかったはず。

ただ、題目がちょっとひねられていたので、両親主体の回答づくりに面食らった子供たちは多かっただろう。

中高生が多数を占める準2級試験でなぜこのような問題を?

英検協会に

 

 

 

 

 

 

 

準1級で出たのが

 

 

 

時事英作文コーナー

道内某TV局の職員が「私の英作文ブログを見ている」と伝えてきました。
驚いた私は「ええ、マジっすかあ?」 
いやはや名誉なことだと思います。
今朝の北海道新聞のコラム「卓上四季」を前半だけ訳してみました。
福岡で7月前半に催される博多祇園山笠。祭りを奉納する櫛田神社の氏子たちはこの期間中キュウリを食べない。切り口の模様が御神紋に似ており、口にするのは畏れ多いからだという。
The Hakata Gion Yamakasa Festival which  is held  in Fukuoka every year between July 1st and 15th , is hosted by  Kumada shrine.  During this event, the UJIKO (parishioners) at the shrine never eat cucumber because its cut end looks so much like the shrine emblem that eating may lead to showing disrespect.
神聖さとは逆の、不浄だという教えからイスラム教の信者は豚肉を食べない。
Muslims avoid eating pork for the opposite reason – it’s unclean.
思えば食のタブーはいろいろある。
Come to think of it, there are many eating taboos. 
日本では消化に良くないという理由からてんぷらとスイカ、ウナギと梅干のような食べ合わせを嫌う習慣もある。
In Japan, people abhor eating  a certain combination of food for indigestive reasons.  For instance, tempura and watermelon  ; unagi (eel)  and umebosi (pickled plum).
さてここで問題。 Now let me ask you a question, folks.
政治家が食べてはいけないものは何? What are politicians not supposed to eat?
答えは自らの言葉。
 The answer is the words of their own.
一度口にした言葉を、飲み込んでまるでなかったかのようにふるまうと「食言」と批判され、人々の信頼を失う。
If a person pretends as if he didn’t say what he said,  he gets blamed for “SHOKUGEN” (word eating) and loses public trust.
安倍晋三首相は「森友学園の小学校認可や国有地払い下げに私や妻が関係していたとなれば、首相も国会議員も辞める」と断言した。
Prime Minister Shinzo Abe clearly said that he would resign as prime minister and as a Diet member if he or his wife, Akie, were involved in the dubious sale of state-owned land to school operator Moritomo Gakuen or in the relaxing of school-approval system rules. 
ところが財務省文書で昭恵夫人の関与が濃厚になると、金銭を伴う関与がないという意味だと言い換えたのだ。
 
But now that Finance Ministry’s documents show Akie’s involvement more evidently ,  he says  “I mean  I was not involved  in the context” of accepting bribes.”

不思議な壁

英検を指導していていろいろと感じることがあります。

上に行けば行くほど単語、慣用句が増え、より高い長文読解力が求められます。リスニング力もそう、英作文能力もそうです。

 

順調に合格を続けても、やがて目の前に壁が立ちはだかる時が来ます。4級でつまづく子、3級でつまづく子。時期に差はあれど、

 

今までの勉強法や量では

 

 

 

 

今まで順調に伸びてきたのに次の壁が乗り越えられない。

 

 

some students keep failing tests that they say
they ”studied” for or “read the chapter” – you aren’t able to remember anything you
just read because you need to slow down to try to make sense of the material and
connect it to your own life and interests!

 

 

 

 

 

この春の大学合格者

2018年の春に難関を突破した生徒は4人。 その横顔をちょっとだけ紹介いたします。

 

北海道教育大学に合格したSさん。

何とか教育大にはいりたい、だけど英語が今ひとつ自信ない。なんとかセンター試験の得点を上げたい・・・と言いながら母親に連れられて来たのは去年の夏。 長文はよく読めるのに、発音やアクセント問題が大の苦手。

そこを攻略すれば10から20点はアップできるだろうと信じてがんばってきた。 合格おめでとう!

 

青山学院大学文学部英米学科に合格のHさん。

全体的には良くできるのに、文法だけ苦手にしていた。

多読多読で実力を付けみごと合格!

東京へ行ったらまずはディズニーランドへ行くそうだ。

よかったね!

 

立教大学経営学部合格Tさん。

スポーツ大好き女子で球技は何でもこなす。

東京六大学野球も好きで、はやく神宮球場に行ってみたいそうだ。

母校を応援すると思いきや、一つ上の先輩が入学した慶応義塾大を応援するそう。

 

玉川大学教育学部に決まったのはSさん。

小さな子が好きなので将来は幼児教育に携わりたい。

中学高校と続けてきたテニスを大学でも引き続きやりたいやりたいそうだ。充実した4年間になりそうだね!

 

塾を始めて9年たちました。毎年こういううれしい便りを聞けて塾講師冥利につきます。

さて老骨にムチ打って、今年も頑張ろうっと!

 

 

 

いいなあ!

前出の浦島久さん、スウェーデン滞在中になんとあの山口剛史さんと藤澤五月さんに出会い、記念写真を撮ったそうです。

ミックスダブルスの試合が同国で行われるので来ていたとか。 すごいですねえ!

 

 

Kさんお元気で!

会社員にとって転勤はつきもの。 For company employees, relocation is unavoidable.
当校の社会人コースに3年近く通ってくださったKさん、 この度他支店への転勤辞令が出た。旭川からはかなり遠い場所だ。
Mr.K,  has just been   told to relocate to one of his other branches that is very far away from Asahikawa.
He has been taking lessons at my school as an adult course student.
彼にとって最後のレッスン日、送別会を開催。
So we had a farewell party for him on his last lesson day.
Kさんおげんきで。さびしくなるなあ・・・
So long, Mr.K. We miss you.
  これがその写真です。(女性陣にキツクいわれたので解像度をめちゃめちゃ下げています。 お許しを・・・・)

3級以上の合格者をUPしま~~す!

2週間ほど前に5,4級の合格者を発表したのに続き、3級以上の合格者が出そろいましたので紹介いたします。

トップバッターはYさん。60代後半の男性。 海外で働く息子さんに触発されて数年前から英語学習をはじめました。4級まではすんなり合格できたものの、さすがに3級はきつかった、との弁。 おめでとうございます!

続いての登場はMさん、40代の看護師。

患者の命を預かる仕事は責任重大だ。当然ながら神経をすり減らす。

休みの日は長時間寝ていたいだろう。(事実僕ならそうする)

でも彼女は違う、英検の勉強に没頭するのだ。

その頑張りに拍手!

 

準2級に合格したAくん。まだ小学生なのに高2レベルの試験に受かってしまった。

ただものではない。 彼と一緒に勉強していて感じたのは、将来合格する自分の姿をいつも心に描いていたこと。

そういう前向き姿勢が実力を引き寄せるんだろうなあ。

 

同じく準2級に合格したMさん、中学3年生。

陸上で鍛えた精神力で合格を勝ち取った。

準2級に受かるにはたくさんの英単語を暗記しなくてはならないが、

彼女は走りながらリズムに乗って覚えていったそうだ。

 

準2級合格のYくん、なんと彼も小学生だ。

前出のA君をつねにライバル視し、「あいつがやるなら俺も」という精神で

がんばってきた。 やる気のある子を教えるのは本当に楽しい。

 

準2級合格のNさん。 中学2年生。

どんなことにも全力で体当たりする子。

両親が心配するぐらいがんばってしまう。

さらに上を目指す恐れ(?)があるので、

高校に入るまでは2級受験を断念するよう説得している。

ヘンな塾・・・

 

 

準2級合格したWさん、高校1年生。

以前に「ライバルは二つ年上の姉」という中学生をブログで紹介したが、この子がその「姉」だ。

姉妹仲良く家で勉強しているらしい。 将来の夢は2級を取って航空会社で働くこと。

叶うといいね、その夢・・・

 

 

さて今年の正月に準1級講座をうけたメンバーは、残念ながら全員不合格でした。でも得点結果を見ると合格ラインまですぐそこ。 富士山で言うなら8合目までは到達している感じ。 頂上はすぐそこだ、がんばろう。

そだねー。

 

 

 

 

 

商売あがったりやでえ。

あーあ、2月は最悪の月でした。Oh no. February was a terrible month.

数多くの小中高生がインフルエンザのため塾を休んだのです。
A lot of my students (elementary, junior high, senior high schools) had to stay away from my classes due to flu.

ひとたび広がると、学校は閉鎖せざるを得ません。その間子供たちは外出さえ許されません。
Once the viral infection begins to spread, public schools can do nothing but close down , banning all children from going out till the pandemic is over.

 

その結果、お母さんたちからドタキャンをつげる電話やメールがあいつぐ。
As a result, I get frequent calls and text messages from their mothers about their sudden cancellations of my lessons.

始めのころはへこみました。誰もいない教室で一人ぽつんと時を過ごさねばならないのですから。
At first, it got me down a bit, having to spend the whole hours in the classroom with no one around.

でも今は慣れました。神様がくれた休み時間だと思うようにしています。「おいふとし、お前はもう若くないのだから少し休め」とか言いながら。
But now I’m all right. I can see it as a precious time given by the god, who says “Hey Futoshi. You’re not young enough to work so hard. You need some rest.”

ところで「商売あがったり」を英語で何というのか気になり、ネットで調べたところ、 It’s all up with my business. という例文を発見。今度使ってみよう。

2018年1月英検合格者

先月行われたばかりの英検で合格したばかりの生徒を紹介します。

(2月20日の時点では2次試験の結果がわからないため、5級と4級のみ)

 

まずは小4で5級合格のSさん。

この子はとても恐ろしい経験をしている。試験中に問題をひとつ読み飛ばしてしまい、解答欄の記入がずれてしまったのだ。それに気づいたのが終了5分前・・・目の前が真っ白になりあわてて書き直し始めたものの時間終了・・・泣きながら家に帰った。 9歳の子にとってどれだけ試練だったことだろう。 そして今回みごと合格だ! そう、苦難は人間を強くする!

 

小6のMさん、5級合格。理数系が大好きで将来の夢はお医者さん。

かく言う私(野村)も昔は理系・・・だが物理と微積分でつまづいて文転。

俺みたいになるなよ、と言いたい。

中1で合格はEさん。体育会系の所属で朝練・夕練の日々。ケガや筋肉痛に悩まされながら勉強も欠かさない。

小6のYくん。野球少年で将来は大谷選手のようになりたいそうだ。

10年後の雄姿が楽しみ、今のうちに色紙にサインもらっておこう。

 

中2で4級合格のTくん。塾に入ったころは小さかったのに、今ではもう180cmの一歩手前。

おおきくなったなあ! と、彼を見上げる今日この頃・・・・

 

みんなご苦労さん! 小学生で5級に受かるのは素晴らしいことです。 やる気を維持しつつさらに上をめざしましょう!

 

 

 

 

久しぶりに読書した。

国語の教科書に必ず出ていた宮沢賢治。子供だった私には「へんなおじさん」というイメージしか持てませんでした。「みんなにでくの坊と呼ばれ、ほめられもせず、苦にもされず、そういうものに私はなりたいだあ? こんなセリフを言う人、どう考えたっておかしいよ。」こんな薄っぺらい感想しか持てませんでした。

いつしか大人になって、息子の教科書に「雨ニモ負ケズ」が載っているのを見つけ、再読。するとなんだかじわっと来るような、うるっとするような感触に襲われたのを覚えています。社会でもまれたり、傷ついたりした分理解度が深まったのでしょうかね・・・

 

今回読んだ「銀河鉄道の父」はそんな宮沢賢治の生涯を父親である政次郎の目線で描写したものです。

 

父と息子の仲なんて大体はうまくいかないもの。宮沢親子も例外ではなかったよう。進学のこと、就職のこと、宗教観、人生観、ありとあらゆることでぶつかり合います。

 

僕も若いころよく親父とぶつかったなあ、高校受験に失敗したときはプチ家出もしたよな。 将来結婚して子供ができたら、絶対おやじの様にはならないぞ。きっと子供の側に立ってよき理解者になるんだ。なんて固く心に誓ったのに、結局は息子にとって「うざい親父」になってしまいました。

 

文学だけでなく、鉱物学や農業、宗教、音楽、いろんなジャンルに才能を発揮していた賢治さん。 学校教師をしていた時のエピソードとして、白地図を使った授業をし、生徒たちに五感で知識を得させ、体にしみこませることに専念していたと言われています。このことは全く知りませんでした。なんだか塾講師の私に賢治さんがアドバイスしてくれた気さえします。 さっそく明日からの授業に取り入れてみよう、などと考えながら最後のページを読み終えました。