突然の仕事

学生時代に仲が良かった奴から急に電話がかかってきた。(もうかれこれ10年ぐらい会っていないのでLINE登録もしていなかった。)

話がしたいと言う。

一体何の話だろう? そう思いながらズームミーティングを行った。

画面を見るなりお互い笑いあう。老けたなぁ。髪は薄くなったしおまけに白髪だらけだし。

そう言いながらも人懐っこい笑顔は昔のままだ。あの頃彼は背が高くバスケが上手だった。それでいて性格は天然。僕のような運動嫌い帰宅部の人間とも付き合ってくれた。

そんな彼からの突然の会談申し入れ。一体何の用件?

驚いたことに、彼は経営コンサルタント会社に長く勤め、研鑽を積んできた。この度その集大成として本を出版し、将来的にはその英語バージョンも出す構想があるという。その翻訳を野村に手伝って欲しいというのだ。

しばらく親交がなかったのに仕事を頼まれるなんて本当に嬉しい。プロ翻訳の経験は無いが、経営学なら学生の頃やっていたし、無縁ではない。出来るかぎりの手伝いをしたいと答えた。

さあ、また忙しくなるぞう。老いぼれてなどいられない!