準1級講習会盛況に終わる

去る12月14日にCOCODEで開いた英検準1級無料講習会。なんと11名もの参加をいただきました。みんな初対面なので、まずは自己紹介をすることに。

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専業主婦、農家、教員、広告代理店、テレビ局、青年海外協力隊、普段めったに接することのない業界の人たちばかり。 そのせいかみなコチコチになっていました。でもひとたび英検の話になったとたん、打ち解けあった雰囲気に・・・

 

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英検の試験問題は大きく分けて4つ。語彙、長文読解、リスニング、そして英作文。話を聞いていると、皆それぞれに得意・苦手分野があるのがわかりました。

するといつの間にか複数の輪が出来上がり、互いの不得意分野を得意分野でアドバイスしあう場面が・・・・

すばらしい! これこそ僕が求めていた風景。無料講習会だったので、何のもうけにもなりませんでしたが、英語好き同士が一堂に会し、思う存分意見交換する場所を提供できたことは有意義でした。 いつかまたやってみようと思います。英語の勉強が好きでたまらない奇人変人さんたちのために・・・・

 

 

 

 

 

 

やったぜNさん!

Nさんは御年70才。だがとても若々しい。

つい数年前までコンビニでバイトしたり、スーパーでレジ打ちをしていた。だから体の動きや頭の回転が速いのだろう。

そんなNさんが英検3級を目指すと言い出したのはおよそ半年まえだった。

3級と言えば中学3年程度。おまけに2次試験まである。正直キツイだろうなあ、と感じた。

週に一度のレッスンじゃあ足りないよ。毎日継続して勉強しなきゃ合格はおぼつかない。 わからないところがあったら後回しせずにメールして! とゲキを入れるのが精いっぱいだった。

ところが彼女、それから猛烈に試験勉強を始めたのである。理解できないところがあれば、昼夜問わず携帯メールを送ってきた。そのエネルギーたるや、セヴンティ(70)でなくセヴンティーン(17)のよう。

一次筆記試験だけでなく。二次対策も怠らなかった。専用問題集を買い込み、基本構文を何度も復習。これはひょっとするかもしれないな、と感じさせる瞬間だった。

「先生、うかりましたー」と大声で電話してきたのは二週間前。なんと得点率は1次も2次も9割という完璧な横綱相撲。

「次は準2級を目指す」という彼女。 セヴンティの果てしない挑戦はつづく・・・・

 

 

 

 

あー、おしいいーっ

この10月に行われた英検で、準一級に挑戦したOさん、なんと合格ラインに一点足らずだった。 うーん、自分のことのように悔しいなあ。でもOさんは意外にサバサバ。

「だって雲の上のような存在だった準一級が、射程距離内にはいってきたんだもの。次は絶対いただくワ」

ウン、この前向きな考え方がいい!  Oさん、ガンバ! 来年の試験では絶対に栄冠を勝ち取ろう! わしがついちょるきに!

 

 

ハロウィンパーティ交渉妥結

「先生、話したいことがあります」小学生クラスで生徒たちが話しかけてきたのは先週のこと。

凄味のきいた顔でいわく、「来週は授業なしでハロウインパーティにしてください」

「そんなの外国のお祭りじゃないか。」と却下すると、激しいブーイングが・・・

「いま日本では、どこの幼稚園や小学校でもやっています」と応戦してきた。

要するにかれらの主張は、ここも曲りなりに英会話塾なのだから、ハロウインパーティいぐらいやれ、ということだ。

やれやれ困った、そんなノウハウはまったくもっていない。そこで思案の末、

1.企画、準備、後片付けはすべて生徒だけでやること。

2.授業終了時刻までに部屋を完璧にきれいに戻すこと。

ができるならやってもいい、と回答。(なんだか労使交渉みたいだ)

すると彼ら、「やったあー」とハイタッチ。

本当に自分たちだけでできるのか? 半信半疑ながら翌週教室に行ってみると、壁の飾りつけがとっくにすんでいた。

Halloween2

おまけにゲームやクイズなども持参し、おおはしゃぎ。

Halloween1

そして制限時間が近づくと全員で後片付けと掃き掃除、ぞうきんがけを行う。

このエネルギッシュな行動力に感動しました。

 

手作りシフォンヌケーキ

火曜日クラスのKさんがなにやら大きな袋をかかえて教室へ入ってきました。

「シフォンヌケーキ作ってみたの。食べてみて!」

シフォンヌ2

おおう、これはお見事。しかもクラス人数どおり8等分してある。
これぞKさん流の「お も て な し」だ。

さっそくみんなでいただくことに。
ガブッとかじってみると、
シフォンヌ

中に何かぶつぶつが入っている。

「これはなに」と聞いてみると、「紅茶の葉なんです」とKさん。
これが香りと味を増すらしい。

菓子作りが何よりも好きというKさん、ありがとう。今度作り方おしえてほしいなあ。 そしていつか生徒に振る舞ってみたい。
品名は何がいいだろう? オヤジシフォンヌケーキ・・・誰も食べないね、きっと。

東京オリンピック開催決定!

いやあとうとうやりましたね。

高円宮久子さま、滝川クリステル、太田雄貴など最終プレゼンで熱気あふれるスピーチをなさった方々、皆様のおかげです。そんな中、アメリカの情報誌”Jobs and Hire”がこんな記事を掲載しました。

But what possibly moved the IOC was Paralympian Mami Sato’s speech about her experiences.

だが、IOCを動かしたのはパラリンピック選手の佐藤真海が自己の経験をもとに話したスピーチだろう。

Sato, whose hometown was hit by the 2011 tsunami said, in halting English that she had been saved by sports and saying how children were greatly brightened when International and Japanese athletes visited the ravaged areas. 佐藤さんの故郷は2011年の地震で被害を受けた。そんな彼女を救ってくれたのはスポーツであり、また国内外のスポーツ選手が当地を訪れたことで、子供たちがどれだけ明るくなれたかを、たどたどしい英語で話した。

Her speech was the strongest in the entire Japanese presentation, giving it the passion and conviction that ensured Japan’s victory.(日本のプレゼンの中でもっとも力強かったのは彼女のスピーチだった。熱意を与え、それが日本の勝利を確かなものにしたのである)

なるほど、鋭い指摘ですねえ。確かに彼女のスピーチは感動的でしたもの。

佐藤さん、ありがとう。あなたのスピーチは世界中の人々の心を動かしました。

 

藤圭子さん、かなしいよお。

70年代を飾った大物歌手の藤圭子さんがお亡くなりになられました。

彼女は旭川出身。そのせいか、この一週間はどこの教室もこの話題で持ち切り。

その中で、彼女(藤圭子さん)と同じ中学で、一学年しか違わなかったMさんの思い出話が最も強く印象に残りました。

なんと、圭子さんは英語好きの才女で、英語弁論大会にも出場したことがあったそうです。

歌だけでなく英語にも才能があった。その二つのDNAが娘の宇多田ヒカルさんに受け継がれたんですね。

 

「赤く咲くのはけしの花、白く咲くのはユリの花。どう咲きゃいいのさこの私。夢は夜開く。

15,16,17とあたしの人生暗かった。過去はどんなに暗くとも、夢は夜開く。」

この曲が世に出たのは1970年。 経済成長という明るい部分と、安保闘争という暗い部分が交差していた時代です。そんな世相に生きていた日本人の気持を代弁していたのでしょうね、。悩みとか、苦しみとか、葛藤とか。

当時小6で「こんな歌のどこがいいんだ」と思っていた私・・・ですが54歳の今聴くと、ズッシリと入って来るのを感じます。耳だけでなく、体中を通して。

表情、歌声、節回し、そして抑揚。ありとあらゆる方法を使って人間の空しさ、悲しさを表現していたのですね、すごいや圭子さん。 欲を言えばもっともっと生きて、後代の人々にメッセージを伝えてほしかったです。

お疲れ様でした圭子さん、 ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おい、そこの若造!

ちょっとこっちへ来い。少し話でもしようじゃないか。futoshi

いくつだ? 21か。 若いな。 何の苦労もしていないツラしてやがる。

俺、誰だと思う。38年後のお前だよ。

そんなに驚くなよ、人間、だれだって年をとりゃ老け込むんだから。

それよりお前、気になるだろう? 自分の人生がどのようなものになっていくかを。

ほんの少しだけ、教えてやろう。

おまえは卒業後、そこそこ名の知れた会社に入り、希望通り海外勤務を経験する。

結婚するし子供もできる、まあまあ普通の暮らしと言えるだろう。

でも油断するな、災難も多いんだ。

交通事故、落下事故、荷崩れ事故、そして火事。

ありとあらゆる苦難に出会う。それも一歩間違えば命を落とすようなものばかりだ。

悲観するなよ、人間だれだって思いがけないことに出くわすものだ。

運命だと思って乗り切るんだ。

30代中ごろに大学時代の友人が突然の死を迎え、お前は祭壇で泣き崩れる。

また、お前を大切に育ててくれた両親も、やがてこの世を去る日が来る。悲しいだろうが耐えるんだ。いいな。

この3人の死で、お前の人生観は大きく変わってゆく。

どうせ最後は灰になるだけ、だったら生きているうちにやりたいことをやろうじゃないかと。

そして50を超えたある日、お前は常軌を逸した行動に走るんだ。

幼いころ、姉にもらった古い英和辞典で勉強を始め、英語バカになったおまえ。その本性が再び顔を出し、個人英語塾を開業するのさ。

 

こんな人生を知ったら、オマエ失望するだろうな。自殺したくなるかもな。 でも、ファンが結構できたんだぜ。

「あなたの教え方にはサラリーマン時代の苦労が肥やしになっている」と言ってくれる高齢の生徒。「せんせい見て、5級うかったよ」と叫びながら駆け寄ってくる小学生の生徒。

この感触、21のお前にはわかるまいが、今のおれはとっても満足だ。

そんなに悪くないぜ、お前の人生。 だから、自信を持って達者に暮らせ。

じゃあな。

21のオレヘ

59のお前より

 

 

 

 

ニュース速報英作  量子テレポーテーション

まだジャパンタイムズでさえ掲載していないニュースを一足先に英作させてもらいまひょ。

「東京大の古澤明教授らの研究チームが、光の粒子に乗せた情報をほかの場所に転送する完全な「量子テレポーテーション」に世界で初めて成功したと発表した。」

 

The research team of Prof.Akira Furusawa at the  University of Tokyo  has announced that they succeeded in “The quantum teleportation”  which enables to transmit information on particles of light to other place.

 

こだわり写真家のTさん

生徒のTさんは動物写真家。暇を見つけては遠くの大自然あふれる場所へ出かけ、「最高のショット」を求め続ける。真夏の山々、厳冬のオホーツク海、普通の人なら到底耐えられない場所に何時間も張り込み、その瞬間を待つ。彼いわく、写真は釣りと同じだそうだ。高い宿泊費や運賃を払って現地に赴いたからと言って、狙った獲物が撮れる保証などない。ボーズで帰ることもしばしば。 そんな彼を、奥さんは呆れ顔で見ている。(当然だわなあ、アッごめんTさん!)

なぜそこまで動物写真にこだわるの?とたずねる私にTさんはひとこと答えた。「そこに動物がいるから」

たとえばこの写真を見てほしい、シャケをくわえたヒグマ、親からエサをもらおうと、3匹同時に口を開けるクマゲラの子。ほんの数秒しか見られないシーンをカメラにおさめたときの満足感や達成感。それがすべてなんです。

すごいなあTさん、そこまでこだわりを持てるなんて。僕には到底まねできない。そこがTさんのTさんたるゆえんなんだろうね。これからも最高の写真が撮れるよう、応援します。

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