泥流地帯 三浦綾子

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1926年に噴火した十勝岳。多くの泥流が流れ、富良野や美瑛でたくさんの犠牲者が出ました。この作品はその時の様子が描かれています。噴火前と噴火後で生活やものの考え方などがガラリとかわるさまを読み取ることができて興味深いです。当時、正月には相撲大会が開かれていたこと、貧しい家の娘さんが旭川の遊郭に身売りされていたこと、噴火時吹上温泉でお湯につかっていた人たちは全員無事だったこと、・・・数々の歴史的事実に驚かされるばかり。三浦綾子さん、執筆に取り掛かる前に膨大な資料をそろえて目にしたのでしょうね。インターネットの無い時代に・・・

亡くなった妹さんを兄が自分の手で荼毘にふす場面は心が痛みました。

 

 

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