動機はなんでもOK - Whatever motivates.

Tは女子中生。 初めて入門したのは小5の時だった。
がんばり屋であっというまに英検5,4,3級を連破・・・小6で3級に受かる子はそういない。逆境をバネにできるタイプだった。
だが中学に入り、状況が一転する。 新しい環境になじめずふさぎこんでしまったのだ。
クラスメートや担任と衝突、親子げんか・・・どんどん成績が落ちてゆき、素行も悪化。ついには私にも反抗的な態度を見せ、塾を辞めていった。
辞めるのは構わない、立ち直って中学生活をエンジョイしてほしい。そう願うばかりだった。
そんなTからメールが来たのは昨年末のこと。 「せんせい、冬休みの間、特訓してください。1月に準2級を受けます。受かってみんなをアッと言わせたいんです。」たどたどしい文章に力強さがにじむ。おお、Tがやる気を出して帰ってきた!
待ってたぜ、T. 俺は誰よりも知っている、君がやる気を出したらターボエンジンのようになることを・・・
それならこちらも応えなければ・・・・  大みそかと元旦を除くすべての日にレッスンを行うことにした。COCODEは正月休みで使えないので某デパートのベンチやセブンビルの空き部屋を使うことにした。なあに、教室なんかなくたっていい。やる気があればどこだってできる。
だが一年以上のブランクは大きかった。3級の知識さえ抜け落ちてしまっている。関係代名詞も、現在完了形も、不定詞もわからなくなっている。 「ちょっと準2級合格はキツイかな?・・・」かすかな不安がよぎった。
だがたった2週間で後れをとりもどし、1次も2次も合格を手にしたT。 さすがターボエンジンだ。
動機なんかなんだっていい。親が嫌い、先生が嫌い、同級生が嫌い、いいじゃないか!
みんなまとめてギャフンと言わせ、留飲を下げるために勉強するのも有りだと思うぞ。
楽しい冬休みをありがとう、T. 2級を目指したくなったらいつでも戻って来いよ。 ただし2級はきついぞー。

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