5万ドルの教訓

30 メートル先の小さな穴へワンショットで入れたら5万ドル(約400万円)。
そんな催しがミネソタ州のとある学校体育館で行われていた。
チャリティー目的のアイスホッケー試合、インターミッション(休憩時間)を利用して行われた。
挑戦できるのはただひとり。ショットは一回のみ。
抽選の結果選ばれたのはニックスミス君(11歳)。
← ニック・スミス君
しかし、その時彼は会場にいなかった。
辞退するにはおしい。どうせ賞金など取れっこないんだし、せっかくだから、と父親のパットさん、もう一人の息子、ネイトくんに打たせる。
ネイト・スミス君
ニック君とネイト君は一卵性双生児だったのだ。
リンク中央に立つネイト君、重いスティックを振りかざし、パックを打つ。
穴の幅は約8センチ。パックとほとんど変わらない。
入るわけがない、誰もがそう思っていたが・・・・
なんと、入ってしまった。
賞金400万円が転がりこんできた。
しかし父親は一晩考え続け、翌日大会本部に事実を告げる。
抽選で選ばれた子と打った子は別人だったと。
当然賞金はフイ。 マスコミは大賞賛。
世論は真っ二つ。 「双子なんだから賞金あげてもいいんじゃない?」
「いや、規則は規則」
みなさまはどう思われますか?
動画は下をクリックしてください。

 

英作文チャレンジコーナー(顔のシミ) 

ある知人の告白です。

鏡を見ていたら、顔にシミが出てきた。なんだろうと考えてても原因が浮かばない。 やがて、若いときに料理をしていて油が顔にハネた時のやけどだと思い出した。そのときは、跡がすぐに消えたので気にとめなかった。今になって復活するとは、とんだ招かれざる客だ。

The other day I was looking into my mirror and found some smudges over my face.
I wasn’t sure why so I wondered for a while.
Finally I came up with the cause. (which I believe is the real cause.) They
are the burn scars that I had when I was younger.
While I was cooking , some cooking oil splashed over my face, leaving me
some scars.
A little while later, the scars were less noticeable. So I didn’t pay much
attention to them, to say nothing of giving care.
Years passed by, those scars showed up again.  It feels like having some
unwanted guests showing up at my house.

ユーモア小説集Ⅲ 遠藤周作

若いころ夢中になって読んだ遠藤周作さん、お久しぶりです。出会えてうれしいです。

「巨泉のクイズダービー」でいつもおかしな質問を繰り返すおじさん。これが私のあなたに対する印象でした。ネスカフェのコマーシャルに出ていたのも覚えています。

活字嫌いだった私はあなたのおかげで本好きになりました。ユーモア小説集、バスや電車の中で読んで笑ってしまい、周囲の人たちに白い目で見られたのも今では懐かしい思い出です。

 

 

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Turning Japanese

「段々日本人になってゆく」とでも訳せばいいのかな。この表題、今週号の英紙エコノミストの見出しです。しかもこんな絵を載せて・・・

 

 

 

国家債務の上限引き上げをめぐって動揺するオバマ大統領、そしてギリシャ危機の対応にせきたてられているメルケル首相の先送り姿勢がまるで日本の政治家のようだと皮肉っているのです。

A GOVERNMENT’S credibility is founded on its commitment to honour its debts. As a result of the dramas of the past few weeks, that crucial commodity is eroding in the West. 政府に対する信頼とは、債務を引き受けて期日に返済する責任に基づくものだ。だがこの数週間に起きたドラマの結果、この責任感が西側諸国で崩れている。

In the early days of the economic crisis the West’s leaders did a reasonable job of clearing up a mess that was only partly of their making. Now the politicians have become the problem. 以前に経済危機が起きたとき、西側諸国の指導者たちは「混乱を取り除く」という職務をしっかりと遂行していた。それが彼らの能力の一部分にすぎなかった。 今では政治家そのものが問題となっている。

The West’s leaders are not willing to make tough choices; and everybody—the markets, the leaders of the emerging world, the banks, even the voters—knows it.

西側指導者たちは、厳しい選択をすることにためらいを覚えている、そのことは皆わかっている。市場、新興国指導者、銀行、選挙民さえもだ。

The world has seen this before. Two decades ago, Japan’s economic bubble popped; since then its leaders have procrastinated and postured.

これと同じ事象を世界は前に見ている。20年前、日本でバブルが崩壊した時だ。それ以後、首脳陣は問題解決を引き伸ばし、不自然な態度をとってきた。

Its economy has barely grown and its regional influence has withered.

経済成長はほとんどしなくなり、地域における影響力もしぼんでしまった。

As a proportion of GDP, its gross public debt is the highest in the world, twice America’s and nearly twice Italy’s. 借金の総額を対GDP比でみると、アメリカやイタリアの2倍に相当する。

If something similar were to happen to its fellow democracies in Europe and America, the consequences would be far larger.似たようなことが欧米の民主主義国家で起こったなら、その結末ははるかに大きなものとなろう。

No wonder China’s autocrats, flush with cash and an (only partly deserved) reputation for getting things done, feel as if the future is on their side.

豊富な資金力を持ち、限定的ながら実行力があるという評判をも持つ中国が、「将来は我が国に有利に動く」と感じるのは無理もないことだろう。

Japan’s politicians had umpteen chances to change course; and the longer they avoided doing so, the harder it became. Their peers in the West should heed that example. かつて日本が方向を転換できるチャンスは多く存在した。それを避ける時間が長くなるほど、その転換が難しいものになった。西側諸国はこの実例にもっと留意すべきだろう。