我が良き友よ。

前出の中3生8名は全員無事に第一志望校に合格しました。おとといの授業では、笑顔いっぱいのイケメンどもが教室に集まってペチャクチャペチャクチャ。

「おれの学校、制服だせーの」 「スマホの機種、どれにしよう」「バス通たりー」

「かわいい子、いるかな」

頭の中は新しく始まる高校生活への期待や不安でいっぱいなのだろう。

 

いいなあ、うらやましい、高校生。

自分にもそんな時期があったが遠い過去になってしまった。入学したのは1975年の春、「我が良き友よ」という曲が大ヒットしていた。

 

 

この歌詞、自分に当てはまるところがたくさんあって好きでした。

「可愛いあの子に声かけられて、頬を染めてたうぶなやつ」→ おれだ!

「女房・子供に手を焼きながらも生きている」→ おれだ!

「家庭教師のガラじゃない。子供相手に人の道、人生などを説く男」→これもだ!

 

NHKの番組「ミュージックポートレート風」に言うと、自分の人生に大きな影響を与えた歌に間違いありません。

 

おいイケメンども、いいか? 最後のレッスンを迎え、どうしても言いたいことがある。

君らはこれから人生の中で最も輝かしい時期を迎えようとしている。いっぱい友達つくって、いっぱい本を読んで、いっぱい恋して、いっぱい笑うんだぞ。・・・ついでに英語の勉強も忘れずに・・・

 

 

 

 

 

 

 

動機はなんでもOK - Whatever motivates.

Tは女子中生。 初めて入門したのは小5の時だった。
がんばり屋であっというまに英検5,4,3級を連破・・・小6で3級に受かる子はそういない。逆境をバネにできるタイプだった。
だが中学に入り、状況が一転する。 新しい環境になじめずふさぎこんでしまったのだ。
クラスメートや担任と衝突、親子げんか・・・どんどん成績が落ちてゆき、素行も悪化。ついには私にも反抗的な態度を見せ、塾を辞めていった。
辞めるのは構わない、立ち直って中学生活をエンジョイしてほしい。そう願うばかりだった。
そんなTからメールが来たのは昨年末のこと。 「せんせい、冬休みの間、特訓してください。1月に準2級を受けます。受かってみんなをアッと言わせたいんです。」たどたどしい文章に力強さがにじむ。おお、Tがやる気を出して帰ってきた!
待ってたぜ、T. 俺は誰よりも知っている、君がやる気を出したらターボエンジンのようになることを・・・
それならこちらも応えなければ・・・・  大みそかと元旦を除くすべての日にレッスンを行うことにした。COCODEは正月休みで使えないので某デパートのベンチやセブンビルの空き部屋を使うことにした。なあに、教室なんかなくたっていい。やる気があればどこだってできる。
だが一年以上のブランクは大きかった。3級の知識さえ抜け落ちてしまっている。関係代名詞も、現在完了形も、不定詞もわからなくなっている。 「ちょっと準2級合格はキツイかな?・・・」かすかな不安がよぎった。
だがたった2週間で後れをとりもどし、1次も2次も合格を手にしたT。 さすがターボエンジンだ。
動機なんかなんだっていい。親が嫌い、先生が嫌い、同級生が嫌い、いいじゃないか!
みんなまとめてギャフンと言わせ、留飲を下げるために勉強するのも有りだと思うぞ。
楽しい冬休みをありがとう、T. 2級を目指したくなったらいつでも戻って来いよ。 ただし2級はきついぞー。

みんながんばれ!

さて明日はいよいよ公立高校の入試日です。

今年私が教えている中3生は8名。全員男子。 おとといの授業ではみんな表情がピリピリしていました。 彼らにとっておそらく初めてであろう試練・・・緊張するなという方が無理だわな。

バドミントン部だったKくん, 国立の高専に合格した。よかったな。

Nくん, 家庭にいろいろ問題があるらしいが負けるなよ! めげたらだめだ。 そんなに英語が好きだったら高校に入った後も俺のところに来い。もっともっと英語を好きにさせてやる。英語で君の人生を切り開けばいい・・・昔の俺がそうだったように。

サッカー部のSくん、理科と数学が好きだが英語は全くダメ。母親に連れられてここへ来たのは去年の春だったな。途中でやめるんじゃないかと心配していたが、よく持ちこたえた、えらいぞ。あすは自信をもって試験に臨め! もし試験の最中、わからなくて不安になったら真うしろにおれがいると思え、いつもの授業のようにオレが背後霊みたいに立って正解を教えてくれると思え。(キモイか?怖いか? 笑)

何はともあれ健闘を祈っているぞ! イケメンども!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすぐ離れ離れになると思うと寂しいなあ。