しっかりしろ、学校!

英語弁論大会の季節がやってきた!

我が塾では3名の中学生が「予選に出たい」と学校側へ表明していた。

(みんな別々の中学校。)

ところがである、その願いが叶えられたのは2名だけ。あとの1人は学校側から何の返事もなかったという。

これは一体どういうことなのだ。弁論大会に出たいと申し出ているのにそれを黙殺する学校があるとは! あまりにひどい話ではないか。この場でその学校名を暴露したいぐらいだ。その子はとても真面目で成績優秀、文武両道。なんでも真正面から取り組む子だ。もし予選出場機会を与えられたなら、僕も真剣に指導するつもりでいた。

なぜ対応に違いがあるのだろう。

要約問題の攻略

英検に新しく導入された「要約問題」。苦手意識を持つ生徒が後を絶たない。どうやって攻略すればいいのか。当然ながら、元の文章を完全に把握することが前提である。その上で、どの部分を削ぎ落とすべきかを見極めることが重要だ。まるで贅肉を落とすように、必要のない部分をそぎ落としていくべきである。

例えば今日の天気予報を要約してみよう。

台風10号は熱帯低気圧に変わりましたが、月曜日は湿った空気や前線の影響で近畿や東日本、北日本を中心に大気の状態が不安定となり、大雨となる所があるでしょう。すでに東海や関東では記録的な大雨となり、地盤の緩んでいる所もあります。少しの雨でも土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。日中は晴れ間の出る所も、急な雨や落雷にご注意ください。

これは台風の話だ。一番伝えなければならないのは「いつ、どこに被害が及ぶか」「人々は何に気をつけるべきか」だろう。 「熱帯低気圧」だの「晴れ間の出る所」だのはバッサリ切る。

するとこうなる。

台風10号は月曜日、近畿、北日本、東日本に大雨を降らせる。東海や関東はすでに大雨だ。たとえ小雨や晴れでも土砂崩れ、浸水、氾濫、雷に注意が必要。

英語でもきっと同じ感覚でできると思う。要は「何を言いたいのか」を掴み取ることだ。