要約問題の攻略

英検に新しく導入された「要約問題」。苦手意識を持つ生徒が後を絶たない。どうやって攻略すればいいのか。当然ながら、元の文章を完全に把握することが前提である。その上で、どの部分を削ぎ落とすべきかを見極めることが重要だ。まるで贅肉を落とすように、必要のない部分をそぎ落としていくべきである。

例えば今日の天気予報を要約してみよう。

台風10号は熱帯低気圧に変わりましたが、月曜日は湿った空気や前線の影響で近畿や東日本、北日本を中心に大気の状態が不安定となり、大雨となる所があるでしょう。すでに東海や関東では記録的な大雨となり、地盤の緩んでいる所もあります。少しの雨でも土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。日中は晴れ間の出る所も、急な雨や落雷にご注意ください。

これは台風の話だ。一番伝えなければならないのは「いつ、どこに被害が及ぶか」「人々は何に気をつけるべきか」だろう。 「熱帯低気圧」だの「晴れ間の出る所」だのはバッサリ切る。

するとこうなる。

台風10号は月曜日、近畿、北日本、東日本に大雨を降らせる。東海や関東はすでに大雨だ。たとえ小雨や晴れでも土砂崩れ、浸水、氾濫、雷に注意が必要。

英語でもきっと同じ感覚でできると思う。要は「何を言いたいのか」を掴み取ることだ。