70年代を飾った大物歌手の藤圭子さんがお亡くなりになられました。
彼女は旭川出身。そのせいか、この一週間はどこの教室もこの話題で持ち切り。
その中で、彼女(藤圭子さん)と同じ中学で、一学年しか違わなかったMさんの思い出話が最も強く印象に残りました。
なんと、圭子さんは英語好きの才女で、英語弁論大会にも出場したことがあったそうです。
歌だけでなく英語にも才能があった。その二つのDNAが娘の宇多田ヒカルさんに受け継がれたんですね。
「赤く咲くのはけしの花、白く咲くのはユリの花。どう咲きゃいいのさこの私。夢は夜開く。
15,16,17とあたしの人生暗かった。過去はどんなに暗くとも、夢は夜開く。」
この曲が世に出たのは1970年。 経済成長という明るい部分と、安保闘争という暗い部分が交差していた時代です。そんな世相に生きていた日本人の気持を代弁していたのでしょうね、。悩みとか、苦しみとか、葛藤とか。
当時小6で「こんな歌のどこがいいんだ」と思っていた私・・・ですが54歳の今聴くと、ズッシリと入って来るのを感じます。耳だけでなく、体中を通して。
表情、歌声、節回し、そして抑揚。ありとあらゆる方法を使って人間の空しさ、悲しさを表現していたのですね、すごいや圭子さん。 欲を言えばもっともっと生きて、後代の人々にメッセージを伝えてほしかったです。
お疲れ様でした圭子さん、 ご冥福をお祈りいたします。