講師としてお世話になっている名寄市立大学。
振り返れば最後に対面授業を行ったのが1月。それ以降はコロナに見舞われ授業はオンラインのみでした。
そして9月から対面復活と相成ったわけです。久しぶりに訪れたキャンパス、さっそうと歩く学生たちがまぶしい。
もうすっかりコロナ前に戻ったのかと思わせる雰囲気。だがそう感じたのもつかの間。
事務局に顔を出すと「野村先生、教室は去年と違いますからね」
エッなんでどうして、と思いながら案内された教室はとても広いところでした。
なんだこれは、どう見ても去年の倍以上の広さ。100人はゆうに座れる。
「椅子は3人掛けですが座るのは1人だけにさせてくださいね。間隔を2メートル開けることを忘れないでください。」
あぁそうかソーシャルディスタンスだ。
やりづらいなぁ、大声を出さないと1番後ろの学生に声が届かないじゃないか。
「その心配はいりませんよ野村先生。マイク、スピーカーを用意してます。プロジェクターやスクリーンもありますからどうぞお使いください。」
それはよかった、と胸を撫で下ろしていると学生たちが1人2人と入ってきた。
みんなオンライン授業で何度も顔を合わせているので普通に話せる間柄だ。
だがいざ対面となるとまるで初顔合わせのよう、どこかぎこちなくなる。
全員着席したところで授業を始めた。
すぐに異変に気づく。学生が皆元気ない、どことなく表情が暗い。やはりコロナのせいで皆疲れているのだろう。
よしそうとわかったら今日は難しい話はやめて思いっきり楽しませよう。
25人の学生を6つのグループに分け、男女の比率がほぼ同じになるようにしてフリーカンバセーションをさせることにした。
トピックは自由。好きな色、好きな食べ物、出身地、血液型、好きな歌手、将来の夢、何でもいいから勝てるよう指示した。英語で。
学生たちが密にならないように気を配り、教室の窓全てを開けて換気を整えた。
会話を始めて10分経過、学生たちの顔に笑顔が出始めた。やはり異性と話すのが楽しいのである。
とても楽しい雰囲気を維持して90分が経過した。よかったよかった良い授業ができた。さぁ来週からまたしごくぞ笑笑