年明け早々めずらしい依頼が来た。
市内の某小学校の先生からで、6年生の子供たちの前で話してほしいとの事。
ひょっとして英語のレッスン? と思いきやそうではなかった。
なんと、職業について、会社について語ってくれという。
そんな大役、私でいいのですか。 もっと他に適任な方がいらっしゃるでしょう。
やんわりと断ろうとする私に先方は、「いえいえ、野村さんの英語塾のホームページ見させてもらいまして、きっといろんなことを経験なさった人なんだろうと思いました。それを子供たちに話してほしいんです。」
「時間はどのくらいですか」 「45分授業のうち私が15分話します。野村さんは残り30分をお願いします。」
うわー、長いなあ。30分も何を話そう? ネタが尽きたらどうしよう!
自信はないけれど、せっかく来た話だし、これも何かの縁、引き受けることにしました。
さて本番当日、
定刻通り学校へ行き、校長、教頭先生に挨拶したのち担任に連れられ教室へ。
年甲斐もなく心臓がドキンドキン、とちったらどうしよう。忘れたらどうしよう。
ところがドアを開けて中に入った瞬間、さっきまでの緊張感はなくなっていました。
「おはようございまーす」という元気な声。そして人なつこい笑顔にすっかりリラックスできました。
そうなればこっちのもの。会社勤めをしていたときの思い出話を次々に話してゆきました。
ふと気づくと、担任の先生が腕くみをしてコチラをじっと見ている。「なんだろう」と思っているとキーンコーンカーンコーン。 うわーまずい、45分間しゃべりまくってしまった。 まだ半分くらいかと思っていたのに・・・
でもお子さんたちは終始スマイル、私語もなくよそ見もせず聞いてくれたことがとてもうれしかったです。
それから約一週間後、子供さんから感謝の手紙が。
心のこもったお手紙ありがとう! 一生大事にします。