臨時留学相談

「こんにちは、失礼します!」

2年前高校を卒業して、アメリカに単独で渡ったMさんが、ひょっこり教室に現れた。コロナの関係で一時帰国し、再びアメリカに戻る日を待っていると言う。

いろいろ話し込んでいるうちに妙案を思いついた。そうだ、「Kさんを呼ぼう。」

Kさんは市内の高校に通う3年生。何が何でも米国への留学を果たしたいと思っている。

「時期が時期だ、日本国内の大学へ進学してはどうか。」と担任の先生が勧めるが、全く聞く耳を持たない。コロナが解決するまで1 、2年待っても構わないとまで言う。

よしそれなら既にアメリカでの生活を体験しているMさんと対面させ、徹底的に話し合いをさせようと考えた。

この考えに両者の親も賛同し、親は親、子供は子供同士で話し合うことにした。場所はいつものCOCODE.

話すこと2時間弱、ようやく腰を上げたときもう外はまっ暗。

しかしそれとは裏腹にKさんの表情の明るいこと明るいこと。

「アメリカ行きの夢、諦めるどころかかえって強くなりました。」と語るKさん。両親もついに折れ、彼女をサポートしていくことになった。

よかったなあK

僕は海外留学の経験はないが、海外の職場で働いた経験ならたくさんある。最初は心細くて、何度も何度も日本へ帰りたいと思った。

やっと雰囲気に慣れだしたのは、半年ぐらい経ってからだったろうか。その後は徐々に徐々に溶け込んでいくことができた。

君も最初は辛かろう。でもその時期を乗り越えれば、きっと明るい日々が訪れる。

Mさんも言ってたじゃないか、「つらく苦しいことは多いけれど、アメリカに来て良かったと思う気持ちの方が強い」と。

若い時は二度とない。悔いなく行こう!