GOOGLE WAVEに関するCNNの記事

昨日の時事英語研究会例会で取り上げた記事です。 今までで一番難しい気がします。 試訳を載せますのでご意見をたまわりたく。
原文はこちらをクリックしてください。
 

Google this week abandoned “Wave,” its much-hyped social collaboration tool. Wave was perhaps the prototypical Google product: Technically advanced, incredibly ambitious and near-impossible to use.
 
グーグルは今週、大々的に宣伝してきた社会的なコラボツールの「ウエーブ」を断念した。
「ウエーブ」はおそらく同社の先駆者的な製品であった。 技術的に高度で、驚くほど野心に満ち溢れ、しかしほとんど使えない。
 

Its demise is the canary in the coal mine for Google’s social networking plans: Facebook is destined to build the Web’s next wave, as Google continues to tread water. グーグル社の社会ネットワーキング計画にとり、ウエーブの終焉は鉱山のカナリアそのものである。 ウエブの次世代を築く運命にあるのはFACEBOOKだ、というのもグーグル社が努力の割には成果を見ていないからだ。

Wave was a testament to Google’s technical prowess: A real-time communication platform that combined elements of instant messaging, e-mail and collaboration software. 「ウエーブ」はグーグル社技術が大胆な行動に出たことを裏付ける証しだった。IMや電子メール、コラボソフトの各要素を組み合わせたリアルタイムの通信環境ちなるはずだったからだ。

The only problem: With its many dials and switches, mastering Wave was the web equivalent of programming your VCR.

ここ、難しいなあ。VCR(ビデオ機器)という言葉を用いてCNNが伝えたい意図は何なんだろう?

唯一の問題点それは、ダイヤルやスイッチがたくさんあるのにもかかわらず、「ウエーブ」をマスターして得られることはたかが知れている。ビデオ録画をウエブ上でやる程度のことでしかないのである。

Few users took the time to understand the product, and mainstream adoption proved unattainable.

時間をかけてこの製品(ウエーブ)を理解しようとするユーザーはほとんどいなかった。大衆が利用するようなものには到底なれないことが証明されたわけだ。

It’s the same fate that awaited Google’s other recent foray into the social realm: Google Buzz. (グーグル社はこのほかにもソーシャルネットワーク領域への進出を図ったことがあった。「グーグルバズ」がそれだ。 「ウエーブ」は「グーグルバズ」と同じ運命をたどることとなった。 This Twitter-like service seemed smart in theory, but Google’s inability to build simple and compelling social tools meant the service was perceived as a nuisance rather than a breakthrough.このツイッターに似たサービスは、理論上は有能に見えた。 だがグーグル社がこれを分かりやすくて心をつかむようなツールに出来なかった。そのためこのサービスは、飛躍的な前進という見方をされずに迷惑なものとしての印象を持たれてしまった。

All of which must have Mark Zuckerberg rubbing his hands together in glee. これらの事で、Facebook創始者マークザッカーバーグ氏は大いに喜んでいることだろう。

While Google is one of the few companies large enough to build a significant social network, Google Wave’s demise is further proof that these efforts (rumored to be called “Google Me“) are destined to fail. グーグルは重要なソーシャルネットワークを構築するできる数少ない会社の一社であるけれども、 「ウエーブ」の終焉はかれらの努力(グーグルミーと呼ばれているそうだ)が失敗する運命にあることをさらに示す証拠となった。

Like Wave, Google Me will likely be a work of technical wizardry too advanced for us mere mortals to understand. ウエーブ同様、グーグルミーも、我々素人には難しすぎて理解できないハイテク製品になるだろう。

Google’s failure to develop engaging social services is more disastrous than it might seem at first.ソーシャルネットワークへのサービス展開にグーグル社が失敗したことは、当初そう思えた時よりもいっそう壊滅的になっている。

Social networking is no longer just a time-waster for young people — it now reaches all demographics and encompasses personalized search, highly targeted advertising and the red-hot social gaming trend. (ソーシャルネットワークはもはや若い人のヒマつぶしではなく、すべての年齢層に行き渡り、特定個人検索や高度に的を絞った宣伝広告、熱狂的な社会ゲームの傾向をすべて網羅したものとなっている。)

As Facebook builds a user base of more than 500 million people, it also stockpiles the personal information required to provide more comprehensive ad targeting — and a more personalized search engine — than Google could ever hope to engineer through algorithms alone.

フェースブックは5億人を超えるユーザーの基盤を築き、多くの個人情報を蓄えている。その個人情報は、グーグルが算法だけで開発しうるものより包括的な宣伝広告や特定個人検索エンジンを提供するのに必要なものとなる。 

Google isn’t unaware of this predicament: The company is throwing its resources behind a plan to escape its social networking slump. But short of a miracle — an acquisition of Facebook nemesis Twitter, perhaps — Google won’t become a socialite anytime soon.

グーグル社はこの苦境を知らないわけではない。 ソ-シャルネットワーク事業の不振から脱却するための計画を掲げる裏で資産の売却をおこなっている。

だが、フェースブックや到底かなわない敵であるツイッターを買収するというような奇跡にはおよばないだろう。 グーグル社が社交界の名士になれるのはまだ先のことだ。

“GOOGLE WAVEに関するCNNの記事” への1件の返信

  1. 時事英語研究会のMiyaguchiです。翻訳お疲れさまです。研究会のホームページでも翻訳をアップしておきました。http://english.no1wizard.com/ 蛇足ですが、以下の指摘をしていただき有難うございます。(注:鉱山に有毒ガスが発生するとカナリアが先に死んでしまいます。鳥を鉱山の危険度のバロメーターとして利用していたのです。)次回の勉強会が楽しみですね^^v

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