東京オリンピック開催決定!

いやあとうとうやりましたね。

高円宮久子さま、滝川クリステル、太田雄貴など最終プレゼンで熱気あふれるスピーチをなさった方々、皆様のおかげです。そんな中、アメリカの情報誌”Jobs and Hire”がこんな記事を掲載しました。

But what possibly moved the IOC was Paralympian Mami Sato’s speech about her experiences.

だが、IOCを動かしたのはパラリンピック選手の佐藤真海が自己の経験をもとに話したスピーチだろう。

Sato, whose hometown was hit by the 2011 tsunami said, in halting English that she had been saved by sports and saying how children were greatly brightened when International and Japanese athletes visited the ravaged areas. 佐藤さんの故郷は2011年の地震で被害を受けた。そんな彼女を救ってくれたのはスポーツであり、また国内外のスポーツ選手が当地を訪れたことで、子供たちがどれだけ明るくなれたかを、たどたどしい英語で話した。

Her speech was the strongest in the entire Japanese presentation, giving it the passion and conviction that ensured Japan’s victory.(日本のプレゼンの中でもっとも力強かったのは彼女のスピーチだった。熱意を与え、それが日本の勝利を確かなものにしたのである)

なるほど、鋭い指摘ですねえ。確かに彼女のスピーチは感動的でしたもの。

佐藤さん、ありがとう。あなたのスピーチは世界中の人々の心を動かしました。

 

藤圭子さん、かなしいよお。

70年代を飾った大物歌手の藤圭子さんがお亡くなりになられました。

彼女は旭川出身。そのせいか、この一週間はどこの教室もこの話題で持ち切り。

その中で、彼女(藤圭子さん)と同じ中学で、一学年しか違わなかったMさんの思い出話が最も強く印象に残りました。

なんと、圭子さんは英語好きの才女で、英語弁論大会にも出場したことがあったそうです。

歌だけでなく英語にも才能があった。その二つのDNAが娘の宇多田ヒカルさんに受け継がれたんですね。

 

「赤く咲くのはけしの花、白く咲くのはユリの花。どう咲きゃいいのさこの私。夢は夜開く。

15,16,17とあたしの人生暗かった。過去はどんなに暗くとも、夢は夜開く。」

この曲が世に出たのは1970年。 経済成長という明るい部分と、安保闘争という暗い部分が交差していた時代です。そんな世相に生きていた日本人の気持を代弁していたのでしょうね、。悩みとか、苦しみとか、葛藤とか。

当時小6で「こんな歌のどこがいいんだ」と思っていた私・・・ですが54歳の今聴くと、ズッシリと入って来るのを感じます。耳だけでなく、体中を通して。

表情、歌声、節回し、そして抑揚。ありとあらゆる方法を使って人間の空しさ、悲しさを表現していたのですね、すごいや圭子さん。 欲を言えばもっともっと生きて、後代の人々にメッセージを伝えてほしかったです。

お疲れ様でした圭子さん、 ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おい、そこの若造!

ちょっとこっちへ来い。少し話でもしようじゃないか。futoshi

いくつだ? 21か。 若いな。 何の苦労もしていないツラしてやがる。

俺、誰だと思う。38年後のお前だよ。

そんなに驚くなよ、人間、だれだって年をとりゃ老け込むんだから。

それよりお前、気になるだろう? 自分の人生がどのようなものになっていくかを。

ほんの少しだけ、教えてやろう。

おまえは卒業後、そこそこ名の知れた会社に入り、希望通り海外勤務を経験する。

結婚するし子供もできる、まあまあ普通の暮らしと言えるだろう。

でも油断するな、災難も多いんだ。

交通事故、落下事故、荷崩れ事故、そして火事。

ありとあらゆる苦難に出会う。それも一歩間違えば命を落とすようなものばかりだ。

悲観するなよ、人間だれだって思いがけないことに出くわすものだ。

運命だと思って乗り切るんだ。

30代中ごろに大学時代の友人が突然の死を迎え、お前は祭壇で泣き崩れる。

また、お前を大切に育ててくれた両親も、やがてこの世を去る日が来る。悲しいだろうが耐えるんだ。いいな。

この3人の死で、お前の人生観は大きく変わってゆく。

どうせ最後は灰になるだけ、だったら生きているうちにやりたいことをやろうじゃないかと。

そして50を超えたある日、お前は常軌を逸した行動に走るんだ。

幼いころ、姉にもらった古い英和辞典で勉強を始め、英語バカになったおまえ。その本性が再び顔を出し、個人英語塾を開業するのさ。

 

こんな人生を知ったら、オマエ失望するだろうな。自殺したくなるかもな。 でも、ファンが結構できたんだぜ。

「あなたの教え方にはサラリーマン時代の苦労が肥やしになっている」と言ってくれる高齢の生徒。「せんせい見て、5級うかったよ」と叫びながら駆け寄ってくる小学生の生徒。

この感触、21のお前にはわかるまいが、今のおれはとっても満足だ。

そんなに悪くないぜ、お前の人生。 だから、自信を持って達者に暮らせ。

じゃあな。

21のオレヘ

59のお前より

 

 

 

 

ニュース速報英作  量子テレポーテーション

まだジャパンタイムズでさえ掲載していないニュースを一足先に英作させてもらいまひょ。

「東京大の古澤明教授らの研究チームが、光の粒子に乗せた情報をほかの場所に転送する完全な「量子テレポーテーション」に世界で初めて成功したと発表した。」

 

The research team of Prof.Akira Furusawa at the  University of Tokyo  has announced that they succeeded in “The quantum teleportation”  which enables to transmit information on particles of light to other place.

 

こだわり写真家のTさん

生徒のTさんは動物写真家。暇を見つけては遠くの大自然あふれる場所へ出かけ、「最高のショット」を求め続ける。真夏の山々、厳冬のオホーツク海、普通の人なら到底耐えられない場所に何時間も張り込み、その瞬間を待つ。彼いわく、写真は釣りと同じだそうだ。高い宿泊費や運賃を払って現地に赴いたからと言って、狙った獲物が撮れる保証などない。ボーズで帰ることもしばしば。 そんな彼を、奥さんは呆れ顔で見ている。(当然だわなあ、アッごめんTさん!)

なぜそこまで動物写真にこだわるの?とたずねる私にTさんはひとこと答えた。「そこに動物がいるから」

たとえばこの写真を見てほしい、シャケをくわえたヒグマ、親からエサをもらおうと、3匹同時に口を開けるクマゲラの子。ほんの数秒しか見られないシーンをカメラにおさめたときの満足感や達成感。それがすべてなんです。

すごいなあTさん、そこまでこだわりを持てるなんて。僕には到底まねできない。そこがTさんのTさんたるゆえんなんだろうね。これからも最高の写真が撮れるよう、応援します。

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時事英作 JR特急火災

北海道新聞 7月10日朝刊記事より抜粋したものを英訳してみます。

一歩間違えば大惨事につながったJR函館線の特急北斗14号の出火事故。The fire that occurred in the super express train, Hokuto 14 of JR Hakodate line could have turned into a fatal disaster.

国土交通省運輸安全委員会調査で、エンジンの燃料噴射ポンプ内の部品「スライジングブロック」が折れていたことが判明。 As a result of the investigation by MLIT’s safety committee, what is called “sliding blocks” were found bent and broken inside the fuel injection pump.

この部品の破損が関係する事故、トラブルは3回目。しかも3か月前に新品に交換されていたばかりだった。

This is the third time that an impairment of this part has caused either an engine failure or a major accident. Moreover, the parts had been replaced for new ones three months before.

列車の心臓部ともいえるエンジンで何が起きたのか。なぜ再発が防げなかったのか。What happened with the engine, which is the heart of a train?  Why couldn’t another accident be prevented?

 

 

 

 

 

金と銀 遠藤周作

ところで遠藤周作さん、私が一番感動した作品、なんだと思われます? 実は「金と銀」なんです。 ほら、東京の安アパートで暮らす3人の若者の物語ですよ。とっても面白くて、一晩で読んでしまいました。読み終えて時計を見ると午前2時。翌朝起きられなくておふくろに怒鳴られたっけ・・・

うろ覚えですけどストーリーはこんな感じでしたね。

定職を持たず、バイト暮らしの3人。安酒をかっくらいながら自由気ままな暮らしをしていた。そんな生活に疑問を持ち始めた1人がある日切り出す。

「おい、おれたちいつまでもこんな暮らし続けてちゃいけないと思うんだ。」

「なんだよ急に」

「いや、おれたちいつまでも若いわけじゃないだろ。」

「まあ、そうだよな」

「どうだ、いっそのことこの部屋を出てばらばらに暮らそう。それぞれの人生見つめなおそう」

「もう会わないのか、おれたち?」

「いや、まて。こうしよう。一年間は互いに会わず、連絡も取らないでおこう。そして来年の今日、東京タワーの下に集まろう。誰が一番金持ちになっているか、競争しようじゃないか」

「おもしれえ、やろうやろう。」

「まあ、なんだな。一番の金持になるのはきっと俺様さ。ベンツに金髪ギャルを載せてやってくるぜ。」

「なあに言ってるんだ。お前なんかせいぜいリヤカーだろうが。」

「なんだとお、てめえ。」

じゃれあいながら笑う3人。そして翌朝、住み慣れたアパートを引き払うのだった。

しばらく無言で歩く3人。やがて交差点に立ち止まる。

「ここで別れよう。俺はまっすぐ行く。お前は右を行け、お前は左だ。いいか忘れんなよ。来年の今日、東京タワーの下だからな」 「おう」 「じゃあな」

3方向に分かれて歩く若者たち。この時選んだ道がその後の人生を大きく左右することを、彼らはまだ知らなかった・・・

 

下手なあらすじですねえ。お怒りにならないでください遠藤さん。

私はいつも思うのです。あの日3人がわかれた交差点のことを。もし別の道を歩いていたら、その後の人生がどうなっていただろうかを。

いま仕事がらたくさんの小中高生に英語を教えています。勉強に身が入らない時、よくこの小説のおはなしをするんですよ。3人が交差点で別れる場面で私は話をやめることにしています。

するとたいていの子供は聞きいてきます。「ねえ、その後3人はどうなるの」と。

私は意地悪く答えます。「知りたいか? じゃあ勉強に戻ろう」と。

 

 

なあんだ、そうだったのかあ。

札幌出身のⅠさんは元テレビ局の女子アナ、なかなかの才媛。

一線を退いた今は主婦業に専念するかたわら英語の勉強に力を入れている。

 

そんなIさんが先日のレッスン日、菓子折をもってやってきた。 六花亭のシュークリームだ。

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私はなにやらイヤーな予感に襲われました。だいたいこういうときは悪い話が出るに決まっている。「もっと勉強を続けたかったのですが、やむを得ない事情で辞めることにしました」みたいな。

あー、Iさんやめちゃうのかあ、さびしいなあ。

ところが彼女、目が輝いている。「ああそうかいそうかい、おれんとこやめるのがそんなにうれしいかい」私は完全にイジケジジイになっていました。

一枚の書類を差し出すIさん、よくみると先日のTOEICの成績結果だった。

開口一番!

「先生、ついに750点を超えましたあー。いままで700前後を行ったり来たりでくすぶっていたのでとてもうれしいです。これも先生のおかげ。なにかお礼をした方がいいと夫にも言われたので、お口に合うかどうかわかりませんが、シュークリーム買ってきました。次は800点を目指します。これからもよろしく。」

なあんだ、そういうことだったのか。びっくりさせないでIさん。言葉だけで十分! お菓子なんかいらないって・・・

といいつつぺろりと平らげ、血糖値を気にする私でした。

 

 

現代のスーパースター

1960年代はビートルズ、70年代はクイーンとベイシティローラーズ、80年代はデュランデュランとカルチャークラブ、・・・イギリスという国は常に世界的スーパースターを送り出してきました。2010年代の今、その立場にいるのは”ワンダイレクション”という名の5人組。

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とにかくすごい人気で、コンサートはどこでやっても満員御礼。出すアルバムはどれも大売れ。香水は出すわ、映画は作るわ、その活躍はとどまるところを知らないらしいです。

生徒のKさんは中学2年生で彼らの大ファン。いつかコンサートを見に行ける日を夢見て日夜英語を勉強しています。

彼女とのレッスンは英検4級合格が目標ですが、最初の5分はワンダイレクションの最新ニュースをYAHOO UKで探して翻訳することにしています。

いつもならワクワクウキウキの気分でニュースに目をやるKさんですが、今週のは少しガッカリした表情。そのニュースの内容は・・・

One Direction have “hair doubles” for behind shots.

The British boyband rose to fame after appearing on The X Factor UK and Harry Styles, Niall Horan, Zayn Malik, Louis Tomlinson and Liam Payne are famous for more than just their singing.

With cute looks and perfect tresses to match, the group now have handy impersonators should a bad hair day ever strike on set.

One Direction are preparing for their first movie, This Is Us, and don’t want to be filmed looking anything less than immaculate.

To help out, they have enlisted doubles to step in for them for shots from behind.

Hair lookalikes for Louis, Niall and Zayn were spotted milling around the Miami set after a day of filming with the band.

Although they didn’t look anything like the boys from the front, their tresses were styled to perfection and really resembled their real-life versions.

British newspaper The Daily Mail has pictures of the lads enjoying their day, grabbing a bite to eat on set and even taking snaps of waiting One Direction fans on their phones.

要約すると、彼らの映画撮影には「後姿そっくりサン」が雇われていて、後ろからの撮影の時は本物に成り代わって出ている、ということだ。

「えー、そんなのいやだあ」とKさん。封切されたら真っ先に見に行くつもりだけれど、後姿のショットがニセモノかもしれないと思うと興ざめするらしい。

でも仕方がないさ、Kさん。 コンサートやレコーディングの合間を縫って映画撮影するわけだから、時間が十分に取れない。だから苦肉の策でそっくりサンを雇わざるを得なかったんだよ。 いまはコンピューターグラフィック技術が発達しているから、ニセモノも本物もまったく見分けがつかないように処理されてるさ。

さあさ、そんなことより勉強勉強! というと「はあい」と言いながら問題集に取り組むKさんでした。

 

 

 

イギリス旅行のお土産

この春、英国へ一人旅をしてきたMさんがお土産にティーバッグのセットをくださいました。

 

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ごらんのとおり、それぞれのバッグには英国皇室の面々の似顔絵が描かれています。

つまり、お湯の入ったカップにそのバッグを入れると、まるで皇室の方々がお風呂に入っているように見えるわけです。

ウイットに富んだお国柄だからこそ成せるワザなのでしょう・・・